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マロリー・ワイス症候群とはどんな病気か [症状チェック]

■ マロリー・ワイス症候群とはどんな病気か


マロリー・ワイス症候群という病気をしってますか?

 「マロリー・ワイス?」

聞きなれない病名ですね。少なくとも、普段の会話に登場する病名ではないようです。知っている人のほうが珍しいくらいなのですが、じつは私達にとってずいぶんと身近な病気です。


-- 1929年のこと --

ある医者が、飲酒後に嘔吐を繰り返すうちに吐血してしまった患者さんを診断しました。どこから出血しているのだろう。肺かな。胃腸かな。しかしよく調べてみたところ、出血しているのは、入り口部分に縦に走るする裂創からだとわかったのです。この、調べて報告した医者こそが「マロリー・ワイス」。それ以来、飲酒後、繰り返して嘔吐・出血し、検査で胃に縦走潰瘍を認める場合を、マロリー・ワイス症候群と呼ぶことになったのです。平たく言ってしまえば「飲みすぎによる吐血」ということになります。


・マロリー・ワイスの原因は何?

言うまでもないですが、お酒の飲みすぎこそが要因です。
でも、成人になったばかりの発飲酒が、昨日の今日で病気になるわけではありません。そこにいたる経過は次のようになってます。

 繰り返す嘔吐が腹圧を上げる
 食道の出口~胃の入口付近に、胃軸に沿って左右に強い伸展力を受ける
 粘膜が縦方向に亀裂を起こす
 裂傷(潰瘍)から出血する

嘔吐する原因のうちで飲酒が関与している割合は3~5割と言われてます。半分以下なのは意外ですが、必ずしも飲酒が原因ではないということです。その、飲酒以外の原因は、食中毒、乗り物酔い、つわりなどとなってます。吐くことによって負担を強いる、というのが原因のようです。

いっぽう、マロリー・ワイス症候群による吐血は、上部消化管出血の1割前後にあたります。発症者のほとんどは男性で、年齢は平均45~50歳とされています。


・こんな症状に注意?

以下はマロリー・ワイス症候群の症状です。

 繰り返す嘔吐後の吐血
 下血
 みぞおちあたりが痛む
 立ちくらみ
 ・・・などなど。


マロリー・ワイス症候群の話をしてきましたが、痛みがある場合は、食道壁全層が破れてしまう「特発性食道破裂」という可能性もあります。どんな病気も、あまりにも出血量が多い場合は、身体がショック状態になります。その危険な出血量は平均1000ml前後から2000ml。血を失くしすぎれば輸血が必要となる場合もあります。



ついつい飲みすぎて吐いてしまうことは、誰にでもありますが、しょっちゅう繰り返す先には「吐血」が待ってます。あまりにも吐いてしまうことが多いようなら、飲酒をやめたり生活パターンを見直してみませんか。健康に優しいスタイルに変えていってください。



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