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抗がん剤で目に副作用 [病気や医療の情報]
■ 抗がん剤で目に副作用
「涙止まらず」 放置で悪化、後遺症にも
医療の発達によって、昔に比べれば、ガンの治療がカンタンになりました。いまだ死亡率1位の病気ですが、社会復帰する患者さんも珍しいものではなくなってます。長期入院が当たり前だった抗がん剤による治療も、入院ではなく外来が増えています。
ですが、治療の副作の中には目への異常があることは、あまり知られていないようです。
どんなことであれ副作用は困るのですが、目の症状は生活への影響が大きいものがあります。しかもこの副作用を放置すすほど悪化し、さらには後遺症につながるものもあるようです。
抗がん剤治療中に目がおかしいと思ったら、我慢せず主治医に相談してください。
■ 「涙が止まらない」と訴える涙目の患者の増加している
このことに静岡県立静岡がんセンター眼科部長が気づいたのは2007年ごろ。患者の数は、翌08年4月からの4年間で約200人。以前ではほとんどなかったのに急に増えたのです。
2007という年は、がんの治療に変化があった年です。「ティーエスワン(TS−1)」という既存の抗がん剤が、胃がん手術後の再発予防などに有効と判明し治療の標準扱いになったのです。
ところがこの「TS−1」を長期間飲み続ける人が増えた結果、涙目の発症が多くなったようなのです。胃がん手術後にこの薬を飲んだ人を調べると、どうやら4人に1人ほどの割合で、治療が必要な涙目の症状があるそうな。
涙というのは黒目の外側上方にある涙腺から分泌されて、目の表面を潤します。その後、涙点から涙小管、涙のう、鼻涙管を経て鼻へ排出されるようになってます。でも、涙点以降の経路(涙道という)のどこかが狭くなったりふさがったりすると、鼻の方へ流れにくくなり涙目になります。常時涙目になれば、視界がぼやけて物が見にくくなります。文字が読みにくいとか車の運転に支障が出たりします。
TS−1の成分が涙に出て涙道の粘膜を傷める可能性が指摘されてますが、涙目を起こす仕組みはまだ解明されてません。軽症ならば成分を洗い流せばいいので、防腐剤を含まない目薬をさします。洗うだけなら水でも良さそうですが、水道水は菌が心配なので使えません。涙道が通りにくくなっているなら、チューブで通り道を確保する手術をします。
ただし、涙目を放置したまま状態が悪化すると、チューブも入れられず回復が難しくなることもあります。早い対処が大切なのは他の病気を一緒なのですが、実は涙道の治療を手掛ける眼科医が少ないようです。
■ 副作用は一つじゃない
抗がん剤はTS−1だけではありません。ほかの抗がん剤でも、結膜炎や角膜障害、まつげが抜けるなど、さまざまな副作用があります。にもかかわらず、目の副作用に対する認知度は低いために、実態ははっきりしてません。
さらに最近では、がん細胞の特定の分子を狙い撃ちする「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤の一部でも、目の副作用が出ることが分かってきてます。
副作用の程度や症状によっては、抗がん剤治療を休んだ方がいい場合もあります。本来なら医師が、注意深く変化を観察し早めに手を打つことが大切になります。残念ながら、抗がん剤治療の担当医と眼科医が連携して治療に当たることができる医療機関は希少なのが実態です。。。。
とにかく、抗がん剤は副作用が目にもでる可能性があることを知っておいてください。
「涙止まらず」 放置で悪化、後遺症にも
医療の発達によって、昔に比べれば、ガンの治療がカンタンになりました。いまだ死亡率1位の病気ですが、社会復帰する患者さんも珍しいものではなくなってます。長期入院が当たり前だった抗がん剤による治療も、入院ではなく外来が増えています。
ですが、治療の副作の中には目への異常があることは、あまり知られていないようです。
どんなことであれ副作用は困るのですが、目の症状は生活への影響が大きいものがあります。しかもこの副作用を放置すすほど悪化し、さらには後遺症につながるものもあるようです。
抗がん剤治療中に目がおかしいと思ったら、我慢せず主治医に相談してください。
■ 「涙が止まらない」と訴える涙目の患者の増加している
このことに静岡県立静岡がんセンター眼科部長が気づいたのは2007年ごろ。患者の数は、翌08年4月からの4年間で約200人。以前ではほとんどなかったのに急に増えたのです。
2007という年は、がんの治療に変化があった年です。「ティーエスワン(TS−1)」という既存の抗がん剤が、胃がん手術後の再発予防などに有効と判明し治療の標準扱いになったのです。
ところがこの「TS−1」を長期間飲み続ける人が増えた結果、涙目の発症が多くなったようなのです。胃がん手術後にこの薬を飲んだ人を調べると、どうやら4人に1人ほどの割合で、治療が必要な涙目の症状があるそうな。
涙というのは黒目の外側上方にある涙腺から分泌されて、目の表面を潤します。その後、涙点から涙小管、涙のう、鼻涙管を経て鼻へ排出されるようになってます。でも、涙点以降の経路(涙道という)のどこかが狭くなったりふさがったりすると、鼻の方へ流れにくくなり涙目になります。常時涙目になれば、視界がぼやけて物が見にくくなります。文字が読みにくいとか車の運転に支障が出たりします。
TS−1の成分が涙に出て涙道の粘膜を傷める可能性が指摘されてますが、涙目を起こす仕組みはまだ解明されてません。軽症ならば成分を洗い流せばいいので、防腐剤を含まない目薬をさします。洗うだけなら水でも良さそうですが、水道水は菌が心配なので使えません。涙道が通りにくくなっているなら、チューブで通り道を確保する手術をします。
ただし、涙目を放置したまま状態が悪化すると、チューブも入れられず回復が難しくなることもあります。早い対処が大切なのは他の病気を一緒なのですが、実は涙道の治療を手掛ける眼科医が少ないようです。
■ 副作用は一つじゃない
抗がん剤はTS−1だけではありません。ほかの抗がん剤でも、結膜炎や角膜障害、まつげが抜けるなど、さまざまな副作用があります。にもかかわらず、目の副作用に対する認知度は低いために、実態ははっきりしてません。
さらに最近では、がん細胞の特定の分子を狙い撃ちする「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤の一部でも、目の副作用が出ることが分かってきてます。
副作用の程度や症状によっては、抗がん剤治療を休んだ方がいい場合もあります。本来なら医師が、注意深く変化を観察し早めに手を打つことが大切になります。残念ながら、抗がん剤治療の担当医と眼科医が連携して治療に当たることができる医療機関は希少なのが実態です。。。。
とにかく、抗がん剤は副作用が目にもでる可能性があることを知っておいてください。
あごがカクカク音がする [こんなときはどうすれば?]
■ あごがカクカク音がする
食べたり飲んだり話をしたり。口を動かせば、顎も一緒に動きます。
顎も体の一部なので、調子が悪くなる場合があります。使いすぎると痛くなったり音が鳴ることもあるのです。
食事をするたびにカクカクと音がする。かみ合わせが悪いと、音が大きくなる。その影響からか頭痛や肩こり、ひざの痛みなどがおこったりすることもあります。
これはいったいどうしてなのでしょうか?
・ 「顎(がく)関節症」
顎関節症というのは、あごの関節や筋肉の異常のこと。関節や筋肉の痛みのほか、口の開閉時に音がしたり、口を大きく開けられないという症状がおこります。
関節のクッションになっている「関節円板」が、何らかの拍子でずれた後、正常な位置に戻るタイミングで音がするのです。そのまま悪化すると元に戻らなくなり、口を大きく開けられなくなります。
顎関節症は、顎に複数の要因が積み重なっておこります。
例えば次のような例が挙げられます。
かみ合わせの異常
歯ぎしり
猫背
日常生活でのくせ(頬づえなど)
打撲
ストレス
長時間のスマホ操作
バイオリンや管楽器の演奏者
■ 改善するには?
まずは、上記の例を参考に、生活の中に原因がみつなればそれを改善します。こめかみやほおのマッサージ、口を開けて関節を縦横に動かすストレッチも効果的です。また、慢性化して痛みが落ち着いているなら関節周辺を温めるのも有効です。血液の循環が良くすれば痛みの原因物質が流れて和らぐのです。
生活習慣の改善で症状が治まらないなら、就寝中のかみ締めや歯軋りを防止します。就寝前にマウスピースを加えることで、歯ぎしりによる関節などへの負担を減らすのです。
歯を削って神あわせを改善する方法もあるのですが、それは、上記の方法が上手くいなかなったときの最後の手段です。関節が癒着して動かせない場合などは手術をすることもあります。
食べたり飲んだり話をしたり。口を動かせば、顎も一緒に動きます。
顎も体の一部なので、調子が悪くなる場合があります。使いすぎると痛くなったり音が鳴ることもあるのです。
食事をするたびにカクカクと音がする。かみ合わせが悪いと、音が大きくなる。その影響からか頭痛や肩こり、ひざの痛みなどがおこったりすることもあります。
これはいったいどうしてなのでしょうか?
・ 「顎(がく)関節症」
顎関節症というのは、あごの関節や筋肉の異常のこと。関節や筋肉の痛みのほか、口の開閉時に音がしたり、口を大きく開けられないという症状がおこります。
関節のクッションになっている「関節円板」が、何らかの拍子でずれた後、正常な位置に戻るタイミングで音がするのです。そのまま悪化すると元に戻らなくなり、口を大きく開けられなくなります。
顎関節症は、顎に複数の要因が積み重なっておこります。
例えば次のような例が挙げられます。
かみ合わせの異常
歯ぎしり
猫背
日常生活でのくせ(頬づえなど)
打撲
ストレス
長時間のスマホ操作
バイオリンや管楽器の演奏者
■ 改善するには?
まずは、上記の例を参考に、生活の中に原因がみつなればそれを改善します。こめかみやほおのマッサージ、口を開けて関節を縦横に動かすストレッチも効果的です。また、慢性化して痛みが落ち着いているなら関節周辺を温めるのも有効です。血液の循環が良くすれば痛みの原因物質が流れて和らぐのです。
生活習慣の改善で症状が治まらないなら、就寝中のかみ締めや歯軋りを防止します。就寝前にマウスピースを加えることで、歯ぎしりによる関節などへの負担を減らすのです。
歯を削って神あわせを改善する方法もあるのですが、それは、上記の方法が上手くいなかなったときの最後の手段です。関節が癒着して動かせない場合などは手術をすることもあります。