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赤ちゃんのむくみ その2 [子供の病気]


■ 赤ちゃんのむくみ その2


赤ちゃんにも、大人と同じ様に「むくみ」がおきます。
乳児でも幼児でも、関係ありません。病気の可能性もあります。

前回はそう言いました。
ですが。だからといって焦ることはありません。


赤ちゃんにむくみがおきたとしても。それははたして、本当に病気なのでしょうか?

直ぐに元に戻る一過性のむくみなのか。それとも困った病気なのか。理性的に判別すればいいのです。

赤ちゃんのむくみというのは、よくよく観察していないと気が付きにくいです。人間は水分の塊ですが、とりわけ赤ちゃんは「水分そのもの」と言っていいほど柔らかいです。ぷくぷくしているので、少しくらいのむくみは判別できませんが、危険でないことを確認できれば心配がぐっと減ります。


■ 赤ちゃんの「むくみ」にまつわる病気

・腎臓疾患
ひどく膨張して見えることがあれば腎臓疾患かもしれません。顔を中心に全身がむくんでいたり、尿の回数が明らかに増えている場合は、急性腎炎やネフローゼ症候群の可能性があります。

腎臓は、老廃物をろ過して尿にする臓器です。障害が起こると、その水分代謝の機能が落ちてしまいます。腎臓障害によって水分代謝の働きがあるタンパク質が尿に出てしまい、むくんでしまう病気が「ネフローゼ症候群」。

身体への負担がとても大きいために、ぐったりしてしまい、泣くことさえ減ります。むくみだけなく、衰弱などの変化を感じたら、早めの受診が大切です。


・急性糸球体腎炎
血尿や蛋白尿、高血圧、むくみなどを急性に生じる腎疾患の総称です。8~9割は、急性糸球体腎炎によるものですが、IgA腎症などの慢性糸球体腎炎が急性に発症する場合も含みます。1歳から2歳の頃に起こりやすいので、厳密には「赤ちゃんの病気」といえないかもしれません。

初めのうちは、だるい、食欲がない、頭が痛い、吐き気がある、心臓がドキドキするといった症状がおこります。また、顔がはれぼったかったり、まぶたにむくみがある事が多いようです。尿検査では、たん白尿と血尿がみられます。


・心臓疾患
心臓疾患の場合、むくみは下腿の頸骨前面の皮膚を5秒間押して、そのへこみの有無で判断します。もっとも、子どもの心臓疾患は、生後初期に判明していることが大半です。


・ターナー症候群
こちらは赤ちゃんではなく、出生時に強いむくみが出るというもの。染色体異常による影響によって、身長が低くなったり性的発達が遅れやすくなる「女性特有」の病気です。

ターナー症候群では、生まれてすぐに手足に強いリンパ浮腫がでます。リンパ浮腫ということから、代謝に何らかの影響が出ていることがわかります。出生時すぐには判断されにくく、2~3か月頃で発覚することがあるようです。すぐに命にかかわる病気ではありません。しかし、合併症の発生率が高いということから、早めの対策が必要になります。

ターナー症候群の特徴は、むくみの他に、耳が突出していたり、指が短いなどがあったりします。赤ちゃんの時期には判断しにくい部分もあるので、気になるむくみが続くようであれば、産院や専門医に相談しましょう。



「そのうち治る」と楽観すぎるのは考え物ですが。神経質になりすぎるひともありません。
冷静に判断して少しでも心配の要素があるなら、そのときに医者へ連れて行けばいいのです。
病気でないことがわかれば、「こういう状態のとき、うちの子はこうなんだ」。また一つ、わが子のことがわかったわけです。


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