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命に関わる危険なペット愛? [こんなときはどうすれば?]

■ 危険なペット愛?


ペットと暮らしている家庭は多いですね。
生き物であるペットは当然感情を持っています。可愛がれば懐いてきますし、忙しくて放っておくことが増えると、あまり近づいてこなくなります。コチラの心を写す鏡のような存在ですね。

ところがその大切なペットが、不登校や自殺を招く原因になっているとしたら、どうしますか?


2015年現在。不登校の小中学生は約12万人、自殺者は年間約3万人に上っています。もしかすると、この中に感染症のQ(キュー)熱が原因のケースが含まれているかもしれないのです。

「Q熱?」
ユカイな名前ですが、恐い病気のようです。

日本大学医学部の臨床検査医学の荒島康友氏によれば、Q熱は微熱やだるさが続くが検査では異常が見つかりません。感染しても分からないので、周囲から仮病と疑われます。やがて、うつ病や睡眠障害などを併発し、学校や職場がいけなくなったりします。最悪、自殺したりするケースもあるそうです。

その感染原因の一つとして挙げられているのが、ペットや動物の溺愛です。
(2015 2月14日 「人獣共通感染症(Zoonosis)シンポジウム」で発表)



Q熱というのは、コクシエラ菌が原因の感染症で、人と動物の両方に感染する人獣共通感染症(zoonosis=ズーノーシス)の一つです。ペットにキスをするなど、動物と濃厚に接触することで感染の可能性が高まります。荒島氏によれば、コクシエラ菌を持っている割合は次のとおり。

 犬・・・・・10%
 室内の猫・・15%
 外飼いの猫・45%
 野良猫・・・45%


感染してすぐの症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、だるさなど。見た目はインフルエンザのような症状です。このほか、肺炎や肝炎などさまざまな症状が出る場合がります。

そのまま治ればいいのですが、慢性化すると、命に関わる心内膜炎になる可能性があります。そして問題なのが、だるさや不眠、関節痛などが数カ月~十数年も残ることもあること。

後者のだるさなどでは、Q熱らしい症状が見当たりません。そのために、慢性疲労症候群と誤診されることも少なくないようです。こうした状態のことは、「Q熱感染後疲労症候群(QFS)」と呼ばれます。


繰り返しますが、QFSで最も困ることが、通常の検査では異常が見当たらないこと。
心療内科や精神科でも原因が分からないため、周囲からは仮病扱いされることもあります。それが、本人の負担になって、さらなる出社拒否や不登校を呼びます。そんな中に、うつ病にかかったり自殺する患者もいるのです。

ところで、2013年放送の日本テレビ系ドラマ「町医者ジャンボ!!」第5話では、このQ熱を取り上げてました。Q熱が原因の少年は、医師である父親からも怠け者とののしられて、自殺しようとまで追い詰められます。


荒島氏によれば、「当院を不定愁訴(原因不明の症状)で受診した人の2割がQFS」だといいます。さらには、全国の患者数は300万~350万人に上る可能性があるとも。ペットブームは、ブームに留まらず、社会中に溶け込んでいます。QFSは、隠れた国民病である可能性があるのです。

患者が見過ごされないように、診断・治療の体制づくりは急務なのかもしれません。


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