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手や足が浮腫んでしまう原因とは [身体全体]
「足がむくんでクツが入らない!」という経験は、誰にでもあるかと思います。
足ば手といった身体の一部が膨れ上がり重く太くなる。それは多くの人が感じている「むくみ」の症状でしょう。では浮腫みとは、具体的にはどういうものなのでしょうか?
むくみは、医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれます。浮腫むと書いて、「むくむ」と呼ぶほど一般化してますね。浮腫みは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみだして、手足、顔などの皮膚の下に溜まった状態のこといいます。多くの人が経験する「むくみ」の症状は、とくに顔と足に特に出やすい印象があります。
顔のむくみ
朝起きがけで鏡を見たとき、目や頬、顎のラインが大きめ。
足のむくみ
靴やブーツを履いたときなど、脚や ふくらはぎ が窮屈。
一度でも「むくみ」が起こってしまうと、その細胞への養分の取り入れや老廃物の排出が上手くいかなくなります。むくみが悪化しやすくなるのですね。つまり慢性化しやすいのが浮腫みいえるのです。
■ むくみのメカニズム(仕組み)とは?
むくみの出る原因を、医学的に説明すれば、以下のようになります。
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「体内の組織など血管の外に、余分な水分(血しょう成分)が溜まった状態」
「血しょう成分」は血液の液体部分のことです。血液が運んできた栄養分や酸素を、腎臓や肺などの組織に運ぶという働きを持っています。血しょう成分は、本来の役割を果たした後、血液へと戻りま。これがうまくいかないと、余分な水分が溜まり浮腫みがおこるのです。
ではなぜ、余計な水分が溜まるのでしょうか?
人間の身体には、動脈と静脈の二つの血管にリンパ管を加えた3つの管が、全身を巡るように張り巡らされています。血しょう成分は、行きと帰りでそれぞれ重要な役割を担ってます。
・行き>
血液は、心臓というポンプから送り出され、動脈を通り身体の隅々まで行き渡ります。このとき、血液中の血しょう成分が、細胞間の細胞間液となり、細胞に酸素や栄養を届けるのです。
・帰り>
細胞間液は、酸素や栄養を届けた後、細胞で使われた二酸化炭素や老廃物を回収します。そして再び、血液の「血しょう成分」となりって、静脈やリンパ管を通って心臓に戻るのです。
血液が帰るときに静脈の働きが悪くなって戻りがうまくいかないと、リンパに送られる細胞間液(血しょう成分)の量が増えます。
「むくみ」になる仕組みとは、静脈がつまったり、リンパ液がスムーズに流れないことが原因。細胞間液が血管に戻らず、細胞と細胞の間に残ってしまうのです。
この残った「血しょう成分」は余分な水分であり、溜まってしまう状態を「むくみ」と呼んでいるのです。